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清掃魔

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  • サイズ B6判/ページ数 422p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784760134717
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報


★クリーヴには、従来の犯罪小説に欠けていた力強さが備わっている。
 ――The Listener誌(ウェリントン)
★クリーヴの筆は妥協を許さず、予測不能でかつ読者を魅了する。実際、私は吐き気を催したが、それほど優れていたということだ。
 ――ジャック・ヒース(オーストラリア在住の作家)
★クリーヴの編み出した殺人犯には、こちらが不安になるほど魅惑的な何かがある。
 ――Sunday Telegraph紙(シドニー)
★次代のスティーブン・キング。
 ――Norddeutscher Rundfunk/オンライン版(ハンブルク)

内容説明

俺のコピーキャットは誰だ。許さん。天使の街クライストチャーチの警察署で掃除夫として働く「のろまのジョー」は、自分の模倣犯を放置できなかった。そう、障碍者を装うジョーの素顔は、クライストチャーチ・カーヴァーと怖れられる、無慈悲なシリアル・キラーなのだ。金魚だけが友達の暮らし、陽光降り注ぐ夢のない街、過干渉の母親、そんな日々の中で膨らむ孤独な妄想。尊大極まる身勝手な意識が生む、自己合理化された正しい完全犯罪。しかし模倣犯探しによって、完璧なシナリオにも亀裂が生じるのだった…。2007年ドイツ・アマゾンのミステリー部門で年間ベストセラー第1位を獲得。現代世界の理由なき殺人を犯人の主観でリアルに描きこむ、ぐいぐい読める傑作ノワール小説。

著者等紹介

クリーヴ,ポール[クリーヴ,ポール][Cleave,Paul]
1974年ニュージーランド第二の都市クライストチャーチ生まれ。高校卒業後地元で就職、25歳で仕事を辞め家も売り執筆に専念。2006年『清掃魔』でデビューし、自国とオーストラリアの話題をさらう。翌年ドイツ語版がドイツでベストセラーとなる

松田和也[マツダカズヤ]
1963年大阪市生まれ。大阪大学文学部美学科卒。翻訳家。英米書の翻訳は多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まあちゃん

28
読メの登録者が少ないことに驚くほど面白い。ニュージーランドとドイツでベストセラーになっている。主に連続殺人鬼の一人称で物語が進む。探偵のように賢く、自分に罪をかぶせた殺人鬼を探す。殺そうとした女に殺されかけたところから、俄然面白くなった。先が読めない。前半は彼の思考の自分勝手さにイライラしたが、なぜかこの凶悪犯に危険が及ぶ度にハラハラしてしまう自分。すごい引き込まれて読みました。残忍な描写やグロが苦手な方にはお勧めしません。2015/03/19

スパイク

20
これはイイ!主人公はシリアルキラー。救いようのない馬鹿たれです。レクター博士やウォッチメーカーのような知的さは微塵もない。いきあたりばったりにやりたい放題。でも、全くのアホでもない。『スモーキングエース』やタランティーノの映画に出てきたらピッタリ。もう最低最悪なんですが、そんな奴を心のどこかで応援しちゃってる私がいる。絡んでくる女子2人がまたぶっ飛んでて魅力あり過ぎ。私の中ではエルモアレナードに匹敵せんばかりのエンタテーメント。続編ではメリッサちゃんも、もっと絡んでくるようなので楽しみでしょうがない! 2015/02/25

ミーナ

12
クライストチャーチの警察で清掃夫を勤める知的障がい者「のろまのジョー」。誰もがジョーの迫真の演技に騙されているものの、実態は快楽殺人者。クライストチャーチ・カーヴァー。頭脳明晰なサイコパス。そんなジョーの模倣犯が現れた。我慢ならないジョーは自力で模倣犯の捜査を開始する- 続編と知らず『殺人鬼ジョー』を先に読んでしまい、後付で本作を。クレイジーな登場人物。はちゃめちゃな展開。しかしながらも伏線はしっかり回収。『殺人鬼ジョー』ともしっかりつながった。訳が上手なのか海外物だけど読みやすい。おもしろかった。2015/06/19

Meg Mog

7
設定は面白くて途中までは良かったんだけど、メリッサ登場から失速気味で残念な出来。サリーを絡めるための展開にするには仕方なかったのかもだけど無理やり過ぎ🙄あと真犯人があまり意外性無いと言うか、説明無く唐突にぶっ込んでくるもんだから「てか、お前誰だよ」状態。。物語がサイコ野郎の独白なもんだから、まーとにかくお下品😅でも片キン、痺れキン◯には笑った。男のこの痛みは分からないけど、描写で痛みは伝わった😣警察無能すぎ、サリーが有能すぎぃ!ジョー→ロバート・パティンソン、サリー→アビゲイル・ブリンストン2023/05/04

syachi

7
シリアルキラーの主人公視点の物語。よーそこまでやるわという偽装の割には抜けてるというか、片手落ちというか。でもなんかポップにあっさり読めて良かったな。続編あるみたいだし読んでみるかな。2015/04/03

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